Research

社会データ構造化センター

データ提供と方法論研究を通じて社会科学の未来を開拓

当センターは、社会で生じる様々な現象を測定・計測することで得られる「社会データ」- 例えば個人や組織を対象とする社会調査のデータ、官庁等の公的セクションが実施する統計調査に基づく公的ミクロデータ、様々な機器を通じて社会活動をリアルタイムで計測するソーシャルビッグデータ、等―を整備し、様々なステークホルダーに提供することを通じて、社会的課題の解決につながる実証的学問を促進すること、社会データの整備・活用に資する基盤技術を開発するための最先端の方法論研究で社会科学分野の未来に貢献することを目標に活動しています。

データが得られるフィールドに対応して、主に 3 つのグループに分かれて、次の事業・プロジェクトを展開しています。

社会調査事業

全国共同調査ネットワーク形成によるデータ収集、及び社会調査データの整備と公開を進めています。統計数理研究所から継承した大規模学術調査データの整備と公開、他機関の研究者と共同で実施する調査の企画やデータ共有(大学間連携調査)、社会調査の実施に伴うデータライフサイクルマネジメント(図1参照)やコンプライアンスに関わる課題の研究と普及などのプロジェクトを推進しています。

公的ミクロデータ事業

公的統計データの整備と共同利用システムの発展、及びオンラインのデータ解析システムの研究開発、オンサイト施設の運営などを担当します(図2参照)。公的ミクロデータの安全な公開に関わるミクロデータ・セキュリティー、公的統計二次的利用の推進、経済・金融分野でのリスク管理に関わる高度信用リスク、政府統計を用いたEBPM(証拠に基づく政策決定)、等の研究プロジェクトを推進しています。公的統計ミクロデータ研究コンソーシアムの事務局機能も担っています。統計的開示抑制については,本事業からスピンアウトした特別プロジェクト「統計開示抑制(SDC)プロジェクト」を令和7年度から推進しています。

ソーシャルビッグデータ事業

ITの進展によって、あらゆる場で人々の行動を含む社会現象が電子的な形で大規模に記録されるようになりました。この膨大なソーシャルビッグデータに潜む法則性を,経済物理学や計算社会科学の方法で解析することを通じ,社会に還元できる知を導くことは重要なタスクで,そのための方法論研究や共同研究を推進しています。また異なる組織の研究者間によるソーシャルビッグデータを用いる研究活動で必要となる共同利用データの管理方法ならびにそのプラットフォームの整備を進めています。

  • 図1
    図1:データライフサイクル
  • 図2
    図2:オンサイト解析のプロセス

メンバー

  • 前田 忠彦(センター長)
  • 石橋 挙
  • Xue Yujie
  • 柳下 翔太郎
  • 町屋 広和
統計数理研究所(兼務)
  • 山下 智志
  • 南 和宏
  • 村上 隆夫
  • 岡本 基
国立情報学研究所(兼務)
  • 越前 功
  • 水野 貴之