人文学オープンデータ共同利用センター
日本文化ビッグデータと人文学のためのAI
人文学のためのAI駆動型研究(AI for Humanities)は、今後の人文学研究の方法論を根本的に変革する可能性を秘めています。これまでCODHは、多種多様な人文学ビッグデータを構築・公開するとともに、多くの人文学者と共同研究を進め、データ駆動型研究のユースケースを共創してきました。今後は最新のAI手法を積極的に取り入れながら、日本文化などを対象としたビッグデータをより深く分析するとともに、先端手法とその成果をより多くの人々に届けるために、知識共有とコミュニティ形成を進めます。
ビッグデータと知識基盤による日本文化AIに向けて
日本は過去の文化遺産を大切に保存してきましたが、これを現代の人々が活用するには、様々なギャップを乗り越える必要があります。例えば江戸時代以前の書物を読むには、過去の文字(くずし字)やテキスト(古文)に関する能力に加え、地名や人名など過去の世界に関する知識が求められます。こうしたギャップを埋めるために、目的特化型AIやエージェント型AIなど多様なAIを統合する計算基盤、そして過去の世界の概念にアクセスできる知識基盤などを構築し、日本文化を中心としたビッグデータに基づくAI駆動型研究を進めます。このような日本文化AIを構築することは、AIを用いて日本文化を新しい形で表現し、世界に向けて発信するためにも重要な課題となります。
DHコンソーシアムプロジェクト(DiHuCo)とAI駆動型研究コミュニティ形成
文部科学省が推進する「人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業」が運営するDHコンソーシアムプロジェクト(DiHuCo)では、以下の3つの課題に取り組んでいます。第一に、地理情報やAIを中心とした人文情報学のユースケースを収集し、ベストプラクティス等を集約したガイドラインを作成します。第二に、分野専門家と協力しながら、江戸時代から現代までをカバーする多種多様かつ高品質な大規模地理データセットを構築し、オープンデータとして公開します。第三に、人文学者との共創に基づくアプリやサービスの構築、セミナーの開催やガイドラインの共有などを通して、AI駆動型人文学研究の先端の深化と裾野の拡大を進め、日本におけるAI駆動型人文学研究のコミュニティ形成を後押しします。
メンバー
- 北本朝展(センター長)
- 前田忠彦
- 山本智子
国立情報学研究所
- 大山敬三(研究協力者)
- 相澤彰子(研究協力者)
統計数理研究所
- 持橋大地(研究協力者)






